
先日取引先の大工さんの建前によばれて手伝いで行かせていただきました。最近は建前もよばれることが少ないので行くのはちょっとバックギア入ります。自分なりにがんばってきたつもりですが、たいした役にはたってないと思います。
棟梁の考え方
この大工の棟梁もしくは親方の考え方がすばらしいいんです。私は昔から知っていますが、大変恐い棟梁ですが、みんながいないと優しいです。棟梁は73歳くらいその下に68歳くらいの職人さんがいてその下が32歳その下が20歳くらいの会社として仕事をしています。
今回は2階が太鼓梁という四角に削られていない木材を梁として使用していました。
これを墨付け(木材を家として組み立てるために木に刻む印をしていく)をしたのが32歳の大工さんです。今では墨付けできない大工さんもたくさんいるという時代なのにすばらしいことですね。なぜ墨付けできない大工さんが多いかというとプレイカットという工場で木を刻む作業が主流になってしまったからなんですが。
話がもどりますがこの棟梁がなぜすばらしいかというと赤字覚悟で毎回若い大工さんのために木を刻ませているんですね。今では墨付けできない大工もたくさんいるができなきゃ増築や改築のとき困るだろう。これは基本だよ。みんなを1人前にしてやるのが俺の役目だと言って昔から若い衆を何人も入れて育てています。この考え方がまさしく親方でしょ!!!
この大工さんと話を毎回ためになることを話してくれるんで勉強になりますね。そんな棟梁なんで私も親方!!親方!!と言って多少の無理も聞きいれます。(結構な無理も言ってきますが・・・金額面ではなく仕事面でです)
私の場合ですが棟梁や親方に対して、下職(古い言葉ですが棟梁の下で働く他の工事人と人たちのことです)として親方とか棟梁と呼べるのは、私たち下職の面倒をきちんと看てくれているか?そこにつきます。毎回綺麗に片付いたやりやすい状況で仕事をやらせてくれる大工さんもいれば、仕事に行って現場ぐちゃぐちゃとか、仕事できないとか、またそれが当たり前みたいな顔されるとカチンときます。(人間ですから誰でもそうですよね。)でも例えぐちゃぐちゃでも「悪いな」って言ってくれて片付ける誠意をみせていただけると私たちとしてもがんばろうってなりますよね。
もちろん綺麗なやりやすい現場での仕事が一番効率もよく綺麗な作業はできると思いますが。現場でストレスなく仕事を提供してくれる大工さんには親方とか棟梁と呼びます。逆にこの人のことは信用できないなとか、まだまだだなって感じだと〇〇さんになってしまいます。不思議ですね。呼べないんですよ。
あいもかわらずとりとめのない文章ですみません。
それではまた。
【職人としての最新記事】
今日がまさにそれでした。
現場みた瞬間、ラッキーって思うくらい片付いていました。
大工さんの仕事は多少残っているようでしたが、
パテの邪魔にならないようなところでやってくれたりして、
恐縮してしまいました。
明日会ったらさりげなく親方って呼んでみますw
>内装暦約三年さん
こんにちは。お久しぶりです。笑
コメントありがとうございます。
>古い記事へのコメントですみません。
ぜんぜん大丈夫ですよ。
>今日がまさにそれでした。
>現場みた瞬間、ラッキーって思うくらい片付いていました。
>
>大工さんの仕事は多少残っているようでしたが、
>パテの邪魔にならないようなところでやってくれたりして、
>恐縮してしまいました。
>
>明日会ったらさりげなく親方って呼んでみますw
やっぱり気を使ってくれる方だと自然とこちらも気を使うようになるんですよね。それが人間なんでしょうね。
ぜひ呼んでみてください。呼ばれた方もうれしいと思いますよ。