今回はパテについてみなさんがよく勘違いなさっているところを解説(えらそうにとか言わないでくださいね。)していきたいと思います。
まずは上の図ですがこれはきれいな下地です。こんな時はパテを盛らずにうてます。むしろ無駄に太く打つ必要もないですよね。これは以前書きましたがボードの縦方向のジョイントはたいてい綺麗です。
つぎはみなさんがよく勘違いしているところです。
上図のようにパテを盛る人が大概です。もっともこの盛り方でほとんどの場合は下地がでないと思うのですが、実は上図のような場合は大概下図のようになってます。
このように両サイドに本来は盛ってやりたい場合が多いです。なぜ片方だけ下地が凹んでいるのかと考えたことはあるでしょうか?私は若い頃から同じ厚みのボードを貼っているのに段差が起こるってのが不思議でした。以前書いたようにボードの腹と耳の差はもちろんあると思うのですが、おそらくですがこれは最後に書いた絵の下地がほんの少し他よりも噴いていると仮定するのが正しいかなと思われます。あとはやはり以前書いたようにボードのビスを真ん中から外側へ逃げていかないためにたわみが出ているとかですかね。
原因は私たちクロス屋では解決できないんんで(大工さんや監督等に訴えても嫌な顔されるだけですね。よほどの時は貼り替えでしょうが)パテを少しでも気をつけるしかありません。
私はこういう場合1発目で仕上げるくらいの気持ちですごく幅広く打ちます(方サイド20cm以上合わせて40cm以上とかですね。)。こうすることで2発目以降が非常に楽になりますよ。
下の写真は漠然と打った場合です。赤線のところにもっと盛りたい感じになるのがわかるでしょうか?
なので幅広く打ってやります。
話が少し変わりますがメッシュ(ファイバーテープ)の厚み分パテを広く打たなければならないと言って嫌がる方おりますが原因は上図のようにあると思います。メッシュを貼るところ自体がボードの腹の面を取ったところに貼る場合が多いと考えられませんか?
それではまた。